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「NPO花と緑の石垣島」が移転-「NPOプラザ」併設、利便性向上へ

デイゴの苗木を前に中央が波平代表理事。インキュベーションスペースが広くなり、利便性が向上した

デイゴの苗木を前に中央が波平代表理事。インキュベーションスペースが広くなり、利便性が向上した

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 「NPO花と緑の石垣島」(TEL 0980-88-8739)は1月1日、シネマ万世館(石垣市石垣)2階から「おおかわ歯科」北隣(石垣市大川431-1)に事務所を移転した。

「NPO花と緑の石垣島」が移転。おおかわ歯科(旧いずみ歯科)北隣へ

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 同NPOは石垣市の花と緑のまちづくりを推進し、地域環境の保全に寄与することを目的に2005年に設立旧事務所の契約期限に伴い、「体が不自由で2階に上がるのが大変」「インキュベーションスペースが狭い」などの市民の声に応える形で移転を決めたという。

 事務所内には「いしがきNPOプラザ」を併設。社会公益活動を行う民間非営利団体や個人にインキュベーション(起業家支援)スペースを提供する。机1台に加え、インターネット、プリンター接続環境、電気、水道など共益費込みで、月額5,000円で貸し出す(残り3席)。

 コピー、ファクス、ノートパソコン(1日1時間まで)を利用できるサービスは個人、団体を問わず年間1,000円の登録料で利用できる。コピーやパソコンからの印刷は1枚10円から。現在は4団体が利用している。

 石垣島では2005年からデイゴの木の枯死が相次ぎ、同NPOは2010年から沖縄県や石垣市から「石垣島デイゴ再生プロジェクト」の委託を受け、島内はもとより、全国の個人・企業からの募金を集めるなどして、デイゴヒメコバチの防除処置を行った。昨年3月には町の至る所に真っ赤なデイゴの花が見られ、以前の景観を取り戻しつつある。それでも代表理事の波平長吉さんは「今後も防除処置を数年続けないと本来の元気なデイゴの木には戻らない」という。調査は継続中で、最近では中学校や福祉施設からデイゴ木の移植相談、防除依頼を受けている。

 波平さんは「石垣市民のデイゴ保護に対する意識の高さに敬意を表したい。われわれも島の昔からの風景を守り、未来に手渡す活動を続けたい。新事務所は25坪と、広く利用しやすくなった。多くの市民の活動拠点となるよう積極的に利用してほしい」と呼び掛けている。

 事務所の利用可能時間は9時~18時。土曜・日曜定休。

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