石垣・サッカーパークあかんまで8月31日、「レアル・マドリード・ファンデーション・フットボール・アカデミー石垣」の無料体験レッスンが行われた。主催はレアル・マドリード・ファンデーション。
レアル派遣コーチの「キジェルモ・エスクデロ・テジョ」(以下キジェルモ)さんは11月から3カ月間石垣島に滞在し、石垣島のコーチ7人に「レアルマドリード式」のコーチ術を伝授した。現在約70人のスクール生が在籍する。
同校代表の増田稿平さんは「キジェルモコーチの日本常駐が決まり、今後は石垣島で月に1回、本人自らがレアルマドリード式のトレーニングメソッドに基づいて練習を教えることになった」という。キジェルモコーチは「石垣島に戻れて幸せ。レアル式の楽しむ練習を伝えたい」と話す。
体験レッスンでは幼児から中学生まで40人が参加。「失敗したら鬼になる」など遊びの要素を取り込んだ練習に2時間ほど汗を流した。
「レアルマドリード式」の考え方は、ドリブルで相手選手を抜いていくなど「個人技」は教えない。ボールに人がかたまらないよう、いかにパスを出すかに焦点を当てる。個人技を磨きたければ自ら練習するため「突然うまくなる」のが特長。指示待ちではなく、自分で考えたサッカーする。その考え方は「子どもたちの普段の生活にも現れる」とも。
増田さんは「コーチは子どもたちにテクニックを教えない」という。「コーチは練習のやり方を子どもたちに教えるのが役目」と割り切る。「石垣島は小学生と高校生はサッカーが盛んだが、中学生で3年間穴があいてしまう。この日の参加者も4人のみ。部活動との兼ね合いがあり中学生にどのような形で参加してもらうかが、今後の課題」とか。
同校は昨年11月に国内初のレアルマドリード公式常設スクールとして石垣に開校、5月に横浜校、7月に東名古屋校が開校した。10月には千葉校が開校予定。