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石垣で保護したサシバを放鳥-「10月にまた戻って来てほしい」

放鳥を見守るボーイスカウトの児童・生徒たち

放鳥を見守るボーイスカウトの児童・生徒たち

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 石垣青少年の家(石垣市新川、TEL 0980-82-7301)で4月6日、幼鳥のサシバ(タカ科)を放鳥した。生後1年弱のメスと思われ、全長44センチ、体重405グラムでカンムリワシより一回り小さい。

放鳥を前に、サシバのサイズや色などのデータを集めた

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 サシバは今年2月3日に名蔵の県道沿いでカラスにつつかれてうずくまっていたところを市民が保護、平田家畜病院で治療を受けていた。

 齋藤恭子獣医師は「右足が曲がって地面に足を広げられず、ヘビやカエルなどのエサをつかめない状態だった。やわらかいボール状のものを握らせて足を徐々に広げられるように治療した」という。

 リハビリは同施設で行い、保護してから2カ月余りで野外へ放せる状態にまで回復した。サシバはこの時期に繁殖のため北上し、国内では九州から東北、中国の東北部や朝鮮半島に移動するため、今のタイミングでの放鳥が最適だと判断した。

 放鳥会では、ボーイスカウトの児童・生徒が見学に訪れ、同施設の佐野清貴さんがサシバの成長と幼鳥の見分け方や生態について説明した。

 カウントダウンをした後、平良進所長が地面に置いたサシバから手を放すと、すぐに羽ばたき、斜め一直線に数百メートルを飛んで姿を消した。

 放鳥を見守った宮川航太くん(大浜小5年)は「サシバとカンムリワシが同じタカ科のライバルと聞いて勉強になった。また10月に越冬で石垣島に戻って来てほしい」と感想を話した。

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