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石垣でみんさーの日にちなみ織物展示-500点の作品が一堂に

多くの市民や観光客が来場した

多くの市民や観光客が来場した

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 第22回石垣市織物事業協同組合展「ばが島のうむぃ(我が島の思い)~草木染め~」が5月3日・4日、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開かれた。石垣市は5月4日をみんさー柄の「五(いつ)・四(よ)」にちなんで「みんさーの日」に定めている。

人気の機織り体験コーナー

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 組合員の発表の場として毎年この時期に開催している同展。80人の組合員が作品の展示、即売会を行う。

 会場には八重山上布の着尺や帯地、八重山ミンサー織の帯地や服地のほか、織物の原材料となる芋麻手績糸(ちょまてうみいと)、ショールやタペストリー、名刺入れ、ポーチなどの小物、昨年度の八重山ミンサー講習修了作品の八重山上布やブー(苧麻)など、約500点の作品が並んだ。

 昔ながらの機織り体験コーナー(800円)が人気で、教わりながら15分ほど横糸を織り、コースターを完成させた。参加した豊川善太朗くん(登野城小3年)は「トントンとする動作が楽しく、足の操作もうまくできた。コースターなので15センチくらいしか織れなかったが、本当は50センチくらい続けたかった」と満足そう。

 昨年から八重山ミンサーコンテストを行う同展。300点の作品が東京で審査にかけられ、入賞作品15点が展示された。最優秀賞を受賞した具志堅直子さんは「応募した30本のうち、3週間ほどかけて最後に完成させた作品。自分が一番好きなデザインだったのでうれしい」と話す。

 会場を訪れた地元の女性は「最優秀賞の作品が、どこを見ても5つの四角と4つの四角を組み合わせたように見えて素晴らしい。話を聞いたら、精神的なゆとりが作品に表現されたのではないか」という。

 同組合の松竹喜生子理事長は「物が大量生産される時代に、糸や植物染料作り、機織りと全て手作りで心を込めた作品が並ぶ。植物の染料でこれだけカラフルに色を出すのは難しい。市民だけでなく、多くの観光客の皆さんにも足を運んでいただけてうれしい。組合員の努力と創造力、意欲が布に現れるので今後もコンテストを続けたい」。

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