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石垣のアパレル店がリニューアル-作品展示のギャラリー併設で

石垣氏庭園西隣に位置するギャラリー(画像提供=イチグスクモード)

石垣氏庭園西隣に位置するギャラリー(画像提供=イチグスクモード)

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 石垣島・八重山の文化や自然をテーマに創作活動を行う服飾ブランド「イチグスク・モード」(石垣市新川、TEL 0980-87-5282)が12月5日、リニューアルオープンした。

デザイナーの池城さん

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 同社はデザイナーの池城安武さんが2011年10月に設立。これまで、商品は自社のオンラインストアや島内外のアパレル関連ショップで委託販売してきた。今秋3周年を迎えたのを機に、顧客と直接対話し反応をじかに感じたいと、1階を店舗兼ギャラリー、2階をアトリエに改築。同ギャラリーに全商品を常にそろえることで、在庫不足も解消する。

 池城さんは1980年石垣市生まれ。沖縄の詩人・山之口貘にインスピレーションを受け、シルクスクリーン版画の制作を始めた。2012年・2013年には県内最大の美術・工芸公募展「沖展」の版画の部で、2年連続入賞。新進気鋭のデザイナーとして注目を集めている。

 アパレルデザインのほか、ロゴ制作やポスターデザインなどのグラフィックデザイン、シルクスクリーン版画、ライブペインティングなど幅広い創作活動を行う。

 店舗面積はギャラリー5坪、アトリエ30坪。オリジナル・クールビズの「カフ・ヌ・キィン(果報の服)」(9,400円)や、山之口貘の詩や顔写真をデザインしたTシャツ(3,000円)などが並び、壁にはタペストリーを展示。第一号スタッフとして安里悠君さんも店頭に立つ。

 大学卒業後はロンドンに留学するなど、島外に出て初めて故郷の魅力を再確認したという池城さん。創作活動のテーマである「八重山の文化・歴史・自然をモチーフにすること」は開業当初から揺るぎなく、作品には石垣の塀や赤瓦屋根、ヤギ、オオゴマダラ(チョウ)、ピパーツ(島コショウ)など、島の何気ない風景や動植物などが独特のタッチで表現されている。

 池城さんは「設立当初は独りで寂しかったが、今は家族やペットも増え、スタッフを迎えられることができてうれしい。今は小さな力でも鋭い影響力を持っていけるようになりたいし、将来はロンドン支店を持ちたい」と目を輝かせる。

 営業時間は10時~18時。

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