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石垣で「第9」演奏-市民中心の演奏に感動の声

世界に向けて「平和の歌」を発信

世界に向けて「平和の歌」を発信

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 石垣フィルハーモニー管弦楽団「南ぬ島第9演奏会 ~日本最南端の島から第9の調べで平和発信を~」が12月13日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)大ホールで開かれた。

会場は鳴りやまない拍手で包まれた

 市内では八重山ストリングスと石垣市民吹奏楽団が活動を行っていたが、沖縄県立芸術大学教授の庭野隆之さんの「日本最南端のオーケストラ結団」の呼び掛けに応え実現した。庭野さんが常任指揮者を務め、継続した開催を計画する。

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 めったに見られない石垣島でのクラシック演奏、石垣市が共催し入場無料とあって、会場は立ち見が出るほどの盛況となった。

 プログラムは2部に分かれ、1部はチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」。2部はベートーベン交響曲第9番「合唱付き」より第四楽章「歓喜の歌」。

 舞台にはクリスマスツリーが置かれ、クリスマスの夜の話「くるみ割り人形」では、演奏の合間に牛沢千恵さんがナレーションをはさみ、おとぎの国へ観客をいざなった。クラシックファンでなくとも、耳に覚えのあるメロディーが多く、観客はその音色に酔いしれた。

 休憩をはさみ、今年9月から練習を重ねてきた八重山高校の生徒22人を含む93人の合唱参加者が壇上に上がると、観客は拍手で迎えた。60人の演奏者、4人のソリストと華やかな舞台となり、世界に向けて「平和の歌」を発信した。

 演奏を終えて庭野さんは「同楽団の第1回目の演奏会は本日です。第1回でいきなり人類の世界遺産ともいえる『第9』の演奏は世界でも例がないはず。石垣市の積極的な支援を受け、開催できたことがうれしい」とあいさつした。

 合唱で参加した黒川美穂さんは「『合唱の参加者が少なく困っている』と話を聞き、高校の時にコーラス部だったことから参加を決めた。練習を重ねていくうちに参加者は数名から65名に増えた。指導者から『石垣島の皆さんは素直に指導を受けてくれるのでここまで上達できた』と言われ自信をもって本番に望むことができた。今回の成功で参加者たちと合唱団結成を考えている」と話す。

 会場に訪れた40代男性は「石垣島で第9を聞けるとは思わなかった。クラシックは詳しくないが、感動した。毎年続けてほしい」と感想。

 コンサートには沖縄フィルハーモニー管弦楽団、沖縄県立芸術大学音楽部、宮古フロイデ合唱団、うるま市民、石垣市民合唱団らが協力した。

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