石垣島最北部の平野集落に6月10日、乗馬施設「石垣島馬広場」(石垣市平久保、TEL 080-6485-5979)がオープンした。
同施設を運営するのは朝倉隆介さん、美枝さん夫婦。オープン日には2人が7年ほど勤めた与那国島の「ヨナグニウマふれあい広場」で一緒に働いていた友人や、平野集落の住民などが駆け付けた。隆介さんは「いろいろな方々のおかげで無事にオープンすることができた。これからは馬を通じて平野・平久保の活性化ができれば。馬とのんびりできる牧場にしたい」とあいさつした。
現在は与那国馬3頭と与那国馬系雑種1頭がいるが、騎乗に提供できる馬は2頭。与那国馬は小柄なため、体重80キログラム以下の人に限定している。
コースメニューは、「平久保牧場をのんびり体験乗馬」(所要時間30分、騎乗20分=3,000円)、「平野ビーチを見に行くコース」(同1時間半、同1時間=9,000円)、「平久保牧場のまだ見ぬ浜へ行くコース」(同2時間・同1時間30分=1万2,000円)となっている。引き馬15分で1,500円での乗馬体験もある。
第1号の客となった東京在住の大山博子さん(72)は13年前から年4回ほど与那国島に通い、ヨナグニウマふれあい広場で乗馬を楽しんでいるという。「石垣島はあまり来たことはなかったが、特に北部はとてもいい所だと思った。これからは与那国島に行く時には必ず石垣島にも来て、石垣島馬広場に来たい」と大山さん。「馬に乗るならやっぱり外乗がいい。馬の背から見る道路や海は最高。それに与那国馬の小さいところや人懐っこいところが大好き」と、平野ビーチコースを存分に楽しんでいた。
同施設では騎乗前の馬の世話をするところから体験し、馬に乗るのが初めての人でも自分で手綱をとって馬に乗れるようになってもらう。「のんびりとしたトレッキングで石垣島の大自然と馬に乗ることの楽しさを知ってほしい」と朝倉さん。「引き馬だけでなく、自分で馬に乗ってもらうと馬が好きになってもらえるだろうし、日本の在来馬である与那国馬の良さをわかってもらえるとうれしい」と話す。
営業時間は10時~17時。