「石垣島 香りのアトリエPEPE」(石垣市真栄里、TEL 090-7711-6005)が香水の販売を始めた。
主宰の上田麻希さんは香りのアーティスト(調香師)で、1年半前に東京から石垣島に移住。昨年9月に於茂登山近くの集落でアトリエを構えた。「石垣島は香りの素材が豊富にあるため移住した。運よく古民家を借りることができたのでアトリエやパフューム作り体験のワークショップで利用している」と話す。
販売する商品はシャネルのようにナンバーを付け、「mape No.1 さがりばなの宴」(1,300円)とヤシ科のコミノクロツグの「mape No.2 マーニーの森」(1,500円)。マーニーの森はフルーティな香りが特徴。花から自然抽出するため300本限定の販売で、ナンバリングをしている。
「サガリバナはきれいだけれど見たり撮影したりするしか楽しめない。この感動を残せるような香りがあれば」と、平久保サガリバナ保存会事務局長の平良八重子さんとの会話が香水を作るきっかけだったという。
「一般の香水のように、10種類以上の天然香料を混ぜて開発した。サガリバナ群落に数回通って香りを比較し、ようやく完成した」という。「主張をあまりせず、日本らしいほのかな天然の香りに仕上がった」とも。
「石垣の香りを思い出したい」と、すでに島外から問い合わせも。「石垣島の香りをお届けする」と上田さん。
島内では「ティーアンダ石垣」などで取り扱うほか、ホームページからメールオーダーにも対応する。