石垣市と石垣に事業所のあるユーグレナ、自由が丘商店街振興組合と自由が丘にキャンパスのある産業能率大学の4者がコンソーシアムで展開する「石垣ブランディングプロジェクト『未来図(MIRAIZ)』」が始まった。
「&1F(アンドワンエフ)」では、メニューの共同開発を行った。同店副店長の鈴木めぐみさん(左)と、産業能率大学経営学部の高原ゼミの桑野恵美理さん(右)
「石垣島と自由が丘から未来を創る」をキャッチフレーズにして展開する同プロジェクト。自由が丘で5月3日より始まった「スイーツの街・自由が丘スイーツフェスタ」に参加して石垣の物産品の紹介と魅力を発信するブース「石垣ストリート・おーりとーり」を展開する。
運営は産業能率大学経営学部の高原純一教授のゼミ(現代ビジネス専攻)と松尾尚教授のゼミ(マーケティング専攻)に所属する41人の学生。企画、広報、運営などを行い来場者に商品特性の説明やアンケートによる調査活動を行った。
参加する学生の多くがインターシップで石垣の企業での就業体験を持ち、自らの体験を通して得た石垣の魅力をアピール。高橋ゼミに参加し、石垣のホテル「ホテルピースアイランド石垣イン八島」でインターシップ体験した桑野恵美理さんは、「仕事をこなしながら石垣でのビジネスの可能性とマーケティングによる戦略などを模索して楽しかった。このプロジェクトで、より多くの人に石垣の楽しさを訴求していきたい」と意欲を言葉にした。
会場で「石垣島ハワイ種パイン」の試食ブースを担当した阿部希さんと樋口奈緒さんは「石垣の太陽をいっぱい浴びて育ったパイン。おいしいのでお勧めしやすい」「味わっていただいた方がみんな笑顔になるのでうれしかった」と話した。
会場では、石垣から直送された日本で唯一の国産珈琲農園からのコーヒーの試飲会や、大手旅行社と連携して旅行商品の開発を進めているチームのアンケートによる調査活動が行われた。併せて、商店街の店舗「&1F(アンドワンエフ)」では、期間中に提供するメニューの共同開発までおこなった。
高原教授は「石垣での体験、ユーグレナとの連携、自由が丘商店街振興組合との協働を通して学生たちは多くのことを学んでいる。全てが実践的なので有意義な学習成果が得られている」と話す。
自由が丘商店街振興組合・事務長の中山雄次郎さんは「石垣市と自由が丘との関係は、石垣産ユーグレナを用いた給食メニューの調理体験や、パティシエの辻口博啓さんによるワークショップの開催などつながりは深い。今後も連携しながら共に繁栄していきたい」と期待を寄せる。