石垣島の台湾移民の人々を描いたドキュメンタリー映画「海の彼方」が7月下旬をめどに石垣市内で上映される。
同作品は、石垣島と台湾で撮影されたドキュメンタリー映画で、石垣に生き続けてきた台湾からの移民の人々を描いている。沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代の日本統治時代の台湾から約60世帯の農家が移り住んだことに始まる。同作品は、台湾移民一家の3世代にわたる人生を描くことで、八重山に住む台湾の人々の歴史を明らかにしている。
映画では、88歳になる玉木玉代さんの米寿を祝う100人を超す大家族の様子と、台湾へ人生最後の里帰りをした玉代さんの姿を描く。歴史に翻弄(ほんろう)されながらも生き抜いてきた玉木家族の「家族愛」にも迫っている。
7月に予定される石垣での上映会に先立ち、5月20日に関係者に作品を披露。21日には、石垣島へ修学旅行で訪れる予定の台湾彰化市中山国民小学校の小学生たちを招待して、石垣島と台湾の小学生による交流会を開く。
同作品の宣伝・広報を担当する山本佳奈子さんは、「台湾から石垣へ来られた人々の歴史が、台湾の映画監督・黄インイクさんによって感動的に描かれている。台湾全土で2016年に上映され、サンディエゴアジアン映画祭やニュージーランド オークランド国際映画祭に入賞した同作の石垣での初上映を楽しみにしていただければ」と話す。
上映日と会場は決まり次第発表する。