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石垣市と竹富町が西表石垣国立公園を星空保護区申請 国内初

石垣島北部の平久保半島(久宇良地区)で撮影された星空(星空ツーリズム社提供)

石垣島北部の平久保半島(久宇良地区)で撮影された星空(星空ツーリズム社提供)

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 星空ツーリズムは9月6日、国際ダークスカイ協会(本部:米アリゾナ州ツーソン)による星空保護区制度に対して西表石垣国立公園をダークスカイ・パークとして申請・受理されたことを、石垣市と竹富町に報告した。日本国内にはまだ星空保護区として認定された場所は無く、認定されれば国内初となる。

星空ツーリズムから説明を受ける石垣市と竹富町の関係者ら

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 同協会は明るすぎる照明環境がもたらす光害(ひかりがい)問題に取り組む世界最大のNPO法人で、光害のない暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称する「星空保護区認定制度」(ダークスカイプレイス・プログラム)を実施している。

 88ある星座のうち84の星座を見ることができ、21あるすべての一等星を見ることがきる八重山地方は、星の島として知られ、さまざまな取り組みを行ってきた。夜空の暗さと地域としての取り組みも評価される。

 ダークスカイ・パークとして申請を行った西表石垣国立公園は、竹富町のほとんどと石垣島の北部が含まれ、国立公園内の街灯の明るさも調査対象となる。対象地域にある街灯のうち約4分の3にあたるものが上向きにわずかに明かりがもれているため、今回は暫定認定となる見込み。今後3年以内に約3分の1以下に抑えられなければ、認定取り消しとなる。

 申請のための調査を行ってきた星空ツーリズムの上野貴弘代表は「最も暗く美しいとされるゴールドクラスの地点もあるものの、竹富島など石垣市街地の明かりの影響を受け暗さのレベルが低い所もあるため、今回はシルバーランクとして認められることになるだろう」と話す。

 国立公園内の街灯を所有する竹富町の西大舛髙旬町長は「町の防犯灯に対する予算などから、あらゆる行政努力をして、本認定に向けて行きたい」と話した。石垣市の中山義隆市長は「認定されれば国際的なブランド力が付くと思う。市としても街灯設置基準を作るなど取り組んで行きたい」と話す。

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