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石垣市民会館で高校生親子向け奨学金セミナー 大学や地元の塾も参加

奨学金アドバイサー・久米忠史さんによるセミナーの様子

奨学金アドバイサー・久米忠史さんによるセミナーの様子

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 石垣市民会館で6月6日、高校生親子向けの「奨学金セミナー」が開催され、288人の高校生と保護者が参加した。

大学・専門学校の担当者と高校生らの相談会の様子

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 まなびシード(那覇市寄宮2)が開いた同セミナーでは奨学金制度の仕組みや進路、経済状況に応じた利用方法のアドバイスが行われ、大学や地元の民間塾による相談会も開かれた。

 講師は同社社長で奨学金アドバイザー・久米忠史さん。2014年から全国各地で高校生親子向けの奨学金ガイダンスを行っており、石垣での開催は今回で5回目となる。久米さんは「沖縄は収入の変わらない他県と比べても奨学金の滞納率が突出しており、全国でもワースト1位。奨学金が今後の人生にどう影響するか保護者の方も含め認識を高める必要がある」と話す。

 進学相談ブースでは県内外の大学・専門学校など11校が参加し、県内出身者の割合が多い学校や学内奨学金制度を整備している学校などによる進学相談が行われた。「利用している奨学金の内容を理解していない学生も多い。大学での取り組みとして、月8万円以上を借りる学生には入学時に面談を実施している」と話す大学関係者もいた。地元からは民間の進学塾「錬成教室やいま塾」が加わり、一般入試・AO入試・推薦入試システムの説明など進路相談にも応じた。

 経済的理由で進学が困難な学生の支援を目的とした新しいスタイルの奨学金制度を運営する「ミライ塾」も参加。同社は介護施設で働きながら学費を賄うことで、介護現場での人材確保と学生の経済的支援を同時に実現させる自立支援型プログラムを提案する。学生の介護経験を付加価値として結び付けて社会人としてスキルアップさせることができるという。

 参加した高校生からは「難しかったけど、他の奨学金制度や進学先のことについて調べてみようと思った」などの感想が上がった。

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