石垣で6月27日19時35分、太陽が水平線に沈む一瞬、緑色に輝く「グリーンフラッシュ」と言われる現象が観測された。石垣島在住のフォトグラファー・北島清隆さんが夏の時期に3~4回しか見ることができないという貴重な瞬間を写真に収めた。
グリーンフラッシュは、地球の丸みに沿って丸くなっている大気がプリズムとなり、波長の短い緑色の閃光が地平線や水平線に沈む一瞬だけ強く浮き上がる現象。通常は波長の長い赤い光だけ地表に届くが、大気の透明度が高いことを最低条件に、その他の気象条件が揃えば観測することができる。海外では見た人に幸福をもたらすという言い伝えもあるそう。
撮影場所は石垣島西側に位置する冨崎の高台。北島さんは「グリーンフラッシュが確認できる瞬間は1秒にも満たない。太陽を取り囲む雲も多かったので諦めようと思ったが、日没の瞬間に雲の間のわずかな隙間からかなりはっきりとした緑色を撮影することができた。最後まで諦めないで良かった」と話した。