八重泉酒造(石垣市石垣)が5月11日、消毒用エタノールの代用品として使用可能で県外発送できるアルコール度数66%の高濃度酒「YAESEN66」を発売した。
高濃度エタノール製品「高濃度アルコール66」「高濃度アルコール77」
同社は新型コロナウイルス感染拡大で消毒液の需要が高まったことを受け、4月17日から新商品「YAESEN77」を販売している。一方、消防法によりアルコール度数77%の同商品は危険物扱いで県外への発送ができないことから、県外輸送が可能で消毒にも一定の効果が得られる「YAESEN66」を開発した。このほか、5月1日から国税庁が高濃度エタノール製品に該当する酒類のうち、一定の要件を満たすと酒税を含まず販売可能としたことから、地元医療機関向けの新商品「高濃度アルコール77」と一般家庭向けの「高濃度アルコール66」も開発。5月11日に販売を始めた。
同社営業担当の平良勝幸さんは「YAESEN66は、県外の家族や友人への送りたいという声を受けて開発した。ゆうパックなどでの発送が可能な70度以下の高濃度アルコール製品となっている。大変な状況だが、手洗いうがいと同様に消毒も徹底して行い、感染対策に役立ててほしい」と話す。
小売価格(税込)は、「YAESEN66」(750ミリリットル)=1,650円、「YAESEN77」(同)=2,600円、「高濃度アルコール66」(同)=1,050円、「高濃度アルコール77」(同)=1,200円。注文は同社まで、電話・ファクス・メールで受け付ける。「YAESEN66」は同社ホームページからのオンライン注文にも対応する。島内では各酒販店やスーパーで販売する。