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「生ごみを捨てない島に」 石垣島キエーロプロジェクトがワークショップ

石垣島キエーロプロジェクト

石垣島キエーロプロジェクト

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 石垣島を生ごみを捨てない資源が循環する島に、と生ごみコンポストの「キエーロ」普及に取り組む「石垣島キエーロプロジェクト」のワークショップが12月11日~13日の3日間、石垣市の名蔵公民館で開催された。主催はトランジションタウン石垣島(以下「トラン石垣島」)。

ミニキエーロ作りに挑戦する参加者とレクチャーするスタッフの田中秀典さん

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 ワークショップは、環境問題とキエーロについての講義を受ける座学と、キエーロを実際に作って持ち帰った参加者が後日、使用結果を同プロジェクトに報告するもの。キエーロは神奈川県葉山町発祥の、土を使用したコンポストで、すでに国内の多数の自治体が採用しているという。

 石垣市の燃やすごみのうち、生ごみの占める割合は全体の3割に及ぶ。市のデータによると、そのうち家庭由来が1日約6.4トン、事業所由来が1日約10.8トンで、この生ごみを処理するのに1日約1万2920リットルもの重油が使用される計算となっている。生ごみは水分が多くて燃やしにくく、エネルギー効率が悪く環境負荷が高いという問題を抱えており、同プロジェクトではキエーロでこうした問題を解消し、資源の循環とごみそのものを減らしていく意識の向上を図ることを目的に取り組みを進めている。

 ワークショップでは各回、講義を受けキエーロ作製と持ち帰りができる有料参加者が5組と、講義を受け作業の見学ができる無料参加者15人を募集。3日間で有料15組、無料37人、計66人が参加した。有料参加の費用は1組2,000円。

 座学では、環境省石垣自然保護官事務所の大嶽若緒自然保護官が、世界規模で問題となっている気候変動について講義。環境問題関連のライターであるアーヤ藍さんが、食品ロスが生むエネルギーロスなどの問題や生ごみ問題について講義した。

 キエーロ作製では、石垣市地域おこし協力隊でワークショップのスタッフであるキエーロ使用歴約8年の小林泰子さんが、キエーロによる生ごみ処理の具体的な説明を行い、同スタッフの田中秀典さんは作製方法をレクチャーした。キエーロに入れた土に生ごみを入れると、土中の微生物によって生ごみが夏場で2~3日、冬場は4~5日で分解されるという。サイズなどにより数種類あるキエーロの中から、今回はプランターを活用したミニキエーロを作った。

 トラン石垣島の代表俵山美絵さんは「ワークショップのアンケートと参加者からの報告やキエーロのマニュアルなどをパンフレットにまとめて来年2月に出したい。それを活用して、ごみ問題に多くの人が関心を持ってもらえたら」と話した。

 参加者の佐々木千穂さんは「フェイスブックで知って参加した。これまでに何度かコンポストにトライしていたが続かなかった。これから実際に使うものをここで簡単に作ってそのまま持って帰れるのでありがたい」と話した。

 同プロジェクトの取り組みは、沖縄県地域振興協会の助成を受けて実施された。

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