「与那国島・海洋タウンミーティング2008」が11月9日、与那国町保健センター(与那国町祖納)で開催された。講師に東海大学海洋学部准教授・海洋政策研究財団研究員の山田吉彦さんを迎え、講演会「国境の島・与那国と海洋立国ニッポン」と8人のパネリストによるパネルディスカッションが行われた。
合計6,852の島々から成り立つ島国「日本」。昨年新たに成立した海洋基本法に基づいて、これからの海洋立国のあり方を、広大な日本の海域を支えている離島の視点から考える貴重な会議となった。基調講演で山田さんは、日本の離島の現状やこれからのあり方を来場者にも分かりやすく簡潔に説明した。
パネルディスカッションでは漂着ゴミや離島圏における移動コスト、国家間の対立における国境離島の問題など広い議題について話し合った。熱心に耳を傾け、手を挙げて質問する場面も多く、会議に出席した来場者の意識の高さを感じた。
11月15日には、石垣港離島ターミナル内とぅもーるネットセンターで、JCフォーラム「地域に活用できる海洋基本法フォーラム」(主催・八重山青年会議所)が開催されることになっており、山田さんの講演を聞くことができる。