八重山を舞台にした映画を一挙公開-「やえやま映画祭」開催へ

八重山を舞台に制作された映画を集めて公開する「やえやま映画祭」が開催。中江監督のミニトークも行われる

八重山を舞台に制作された映画を集めて公開する「やえやま映画祭」が開催。中江監督のミニトークも行われる

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 八重山諸島を舞台に制作された映画を集めて公開する「やえやま映画祭」が12月5日・6日、大川公民館(石垣市大川)で開催される。

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 上映作品は「神々の深き欲望」(1968年、今村昌平監督)、「恋しくて」(2007年、中江裕司監督)、「白百合クラブ東京へ行く」(2003年、同)、「琉球の魂を唄う」(2001年、同)、「さんかく山のマジルー~真夏の夜の夢」(2009年、同)、「えんどうの花」(本永良夫監督)の6本。

 注目は世界の今村昌平監督が撮った「神々の深き欲望」。三國連太郎、河原崎長一郎らが出演するこの映画は、石垣島川平で撮影され、日本人とは何かを問いその源流を描いた世界観が公開当時は大きな問題となった作品。また「琉球の魂を唄う」は中江監督がテレビのドキュメンタリー番組として撮影したもので、沖縄、宮古、八重山、奄美を代表する民謡歌手たちの姿を納めた貴重な映像。八重山では石垣島白保出身の唄者・山里勇吉さんがトゥバラーマを歌う姿などが記録されている。

 実行委員長で映画監督の中江裕司さんは「八重山が舞台になっている映画はたくさんあり、いろんな形で表現されている。楽しいものから問題作、ドキュメンタリーまでいろいろあるので、どういう形で取り上げられてきたのか見て楽しんでもらいたい」と話す。さらに現在、八重山には映画館がないことから「映画ファンから『何とかしてほしい』という声も多いので、今後は移動映画館を実現させたい。今はデジタル化で機材を運びやすくなっているので、会場の提供さえしていただければ」と石垣市や市民に協力を求めている。

 上映は両日ともに5回ずつ。回によって中江監督のミニトークやゲストとの対談、白百合クラブのミニライブが行われる。前売りは1回券(1作品)大人=1,100円(当日1,500円)、小中学生=800円(当日900円)、幼児当日=500円。回数券として2回券2,000円、4回券3,800円もある。チケットはココストア、タウンパルやまだ、映像工場などで取り扱っている。問い合わせは桜坂劇場(TEL098-860-9555)まで。

 上映スケジュールは以下の通り、5日=10時30分~「恋しくて」、12時30分~「さんかく山のマジルー」(対談あり)、14時30分~「神々の深き欲望」(ミニトークあり)、18時~「えんどうの花」(ミニトークあり)、19時50分~「白百合クラブ東京へ行く」(白百合クラブミニライブあり)。6日=10時~「さんかく山のマジルー」(対談あり)、12時10分~「神々の深き欲望」、15時20分~「琉球の魂を唄う」(ミニトークあり)、17時40分~「恋しくて」(対談あり)、19時45分~「えんどうの花」

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