「八重山アワモリ カクテルコンペティション」が10月17日、ホテル日航八重山(石垣市大川)で開かれ、最優秀グランプリ(石垣市長杯)に上田昌典さんが選ばれた。主催は八重山料飲サービス会。
八重山の銘酒である泡盛の多彩な味わいをアピールする地場産業育成が目的の同コンペティション。16回目の今年はショートカクテルとロングカクテルの各部門に6人ずつ総勢12人がエントリーし、泡盛に地元特産物のフルーツやリキュールなどを合わせた色鮮やかなオリジナルカクテルを披露した。
審査の結果、最優秀グランプリに選ばれたのはショートカクテル「ゴールド ビーチ」を作った上田昌典さん(軽井沢倶楽部ホテル石垣島)。これまで3回挑戦しいずれも入賞してきたが、4回目にして念願のグランプリを手にした。上田さんは「なかなか名前が呼ばれないので賞もなく帰るのかと思った。最後に名前が呼ばれてホッとした」と審査発表の時の気持ちを語る。
「ゴールド ビーチ」はココナツ、バナナリキュール、フレッシュレモンを使ったカクテルで、ほんの少しだけアイスコーヒーを入れているのがポイント。名前の通り金色に輝き、味はサッパリとしてキリッとした飲み口になっている。金色のカクテルはずっと以前からイメージしていたもので、心の引き出しに入れていたアイデアに周りの人からのアドバイスをプラス。泡盛の味を引き立て、素材も生きたバランスの良いカクテルに仕上げた。
「みんなから『おめでとう』と言われることがうれしい」と話す上田さん。「泡盛を使った新しいカクテルを八重山から発信していきたい。(自分が作るカクテルが)八重山旅行で印象に残るものの一つであればうれしい」とも。同カクテルは軽井沢倶楽部ホテル石垣島で提供している。
同会の前津英美会長は「今年は出場者のほとんどがホテル勤務だったので、個人経営のバーやレストランなどにも参加を呼びかけたい」と幅広い参加に期待する。来年度からは沖縄本島や宮古島、本土からもエントリー者を募り八重山や沖縄の泡盛をアピールしていく方針。「石垣市と協力して進められたら」とも。
そのほかの結果は以下の通り。マリーブリザール特別賞=久貝憲作さん(ANAインターコンチネンタル石垣リゾート)「ゆくり」、ショートカクテル部門金賞=石川克(石垣リゾートグランヴィリオホテル)「ククルサキ」、銀賞=緒方有紗(ANAインターコンチネンタル石垣リゾート)「夕映えの島で」、銅賞=山口龍成(南西楽園小浜リゾート)「島人の宝物」、ロングカクテル部門金賞=鹿野恭子(フサキリゾートヴィレッジ)「生まり島」、銀賞=柴崎貞磨(石垣リゾートグランヴィリオホテル)、銅賞=梅田ゆかり(ANAインターコンチネンタル石垣リゾート)「ハイタイ・キッス」。