プロ野球日本シリーズを制しロッテが日本一を決めた11月7日、ロッテのキャンプ地である石垣島も優勝の喜びに沸いた。
石垣島ではクライマックスシリーズ、日本シリーズとロッテを応援する観戦会を市役所や総合体育館などで開催してきた。当日も屋内練習場(石垣市登野城)には、たて7メートル、横9メートルの大型スクリーンを設置。ユニホーム姿の家族など幼児から大人まで約250人が集まって声援を送り、美崎町自治公民館は優勝を信じて泡盛とパインジュースを観客に振る舞った。
9回裏、ロッテが同点に追いつかれた時は悲鳴のような声が上がったが、「まだ同点だ」という掛け声とともに子どもたちが選手の名前を繰り返しコール。12回表の追加点の場面では「やったー」と両手を上げ、指笛や拍手が鳴り響いた。
優勝まであとアウト2つとなったころには全員の腰が半分浮いた状態。決まった瞬間は喜びが爆発し、会場が揺れるほどの興奮に包まれた。その後、中山義隆石垣市長と子どもたちが大きなくす玉を開いて優勝を祝い、中山市長も「来年は石垣島にチャンピオンフラッグがやってくる」と叫んだ。
公式ファンクラブ「1SHIGAKI26」代表の大城文博さんは「連夜の延長戦だったのでホッとした。じいちゃん、ばあちゃんをはじめ市民から試合結果を聞かれることが増え、キャンプの成果と日本シリーズの影響を改めて感じる。石垣島でもぜひ優勝パレードをしてもらい、感動を与えてくれた球団を感謝の気持ちで盛り上げたい」と笑顔を見せた。