「尖閣諸島開拓の日を定める条例」制定記念式典が1月14日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)で行われた。
同条例は、尖閣諸島を行政区域とする石垣市が、同諸島が日本固有の領土であることをより明確に世界に示し、国民世論の啓発を図ることを目的に制定。日本政府が法的根拠に基づき日本の領土に編入することを閣議決定した1895(明治28)年1月14日にちなみ、この日を「尖閣諸島開拓の日」と定めた。
式典には約300人が来場。中山義隆石垣市長は「尖閣諸島を有効活用し、近海で獲れるマグロのブランド化、遊覧事業など事業を展開していく。日本固有の領土であることを意義あらしめるべくさらに英知を結集していく」と式辞を述べ、伊良皆高信市議会議長、八重山市町会副会長の川満栄長竹富町長のほか、たちあがれ日本の平沼赳夫代表ら各政党の国会議員もあいさつした。
式典に続き、琉球大学名誉教授で尖閣諸島文献資料編纂会会長の新納義馬さんが講演。「とても魅力ある島」と、動植物の固有種が多く生息することなどを紹介した。
同館展示ホールでは「尖閣諸島開拓の歴史と自然展」も開催され、写真や資料約200点が展示されている。今月16日まで。