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フルマラソンは男女とも初出場・初優勝-石垣島マラソン、過去最多出場

第10回石垣島マラソン大会に3640人が参加

第10回石垣島マラソン大会に3640人が参加

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 第10回石垣島マラソン大会が1月22日、石垣市中央運動公園(石垣市登野城)を発着点に開催され、過去最高の3640人が出場した。フルマラソン男子は宮永大亮選手、女子は大久保和美選手が初優勝を果たした。

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 レースは9時スタート。10キロのスターターは同市が10回を記念して公募し当選した、岩手県花巻市の平澤裕司さん、23キロとフルマラソンは同市出身で元プロボクシングジュニアフライ級チャンピオンの具志堅用高さんが、それぞれ務めた。

 フルマラソンは男女共に初出場・初優勝というフレッシュな顔ぶれ。2時間23分18秒の大会新記録でレースを制した宮永選手は23歳、大久保選手は19歳と若く、共に陸上の中長距離種目からマラソンへの挑戦だった。

 宮永選手は大阪ガス陸上部に所属し、今月18日から島で合宿中。5000メートル、1万メートルの選手だが、2カ月前からマラソンに取り組み今回が初めてのレース。「前半の向かい風がきつかったが力まず耐えた。ラスト2キロで失速し目標の2時間20分は切れなかったが優勝できてうれしい。監督やコーチに感謝したい」と話し、「将来はオリンピックに出場したい」と夢を語った。

 「優勝できると思っていなかったのでびっくりした」と話す大久保選手は岩手県宮古市からの参加。震災の影響で就職先が変わったり、練習ができない日も続いたりしたが、昨年の北上マラソンで県勢2位となり石垣島への派遣が決まった。「前半は体が固まって動かなかったが、応援の力で走り切れた」と振り返り、「震災後に温かい支援を頂いたので、感謝の気持ちを伝えたいと思って走った。今日応援してもらったことも岩手で伝えたい」と笑顔を見せた。

 10キロの部は大会初出場の伊藤達志選手が優勝。独走でレースを制し「自分が設定したタイムより遅かったが暖かく走りやすかった」と振り返った。女子は八重山高校3年の知花美鈴さんがトップ。「朝寝寝坊して調子は良くなかったが、3年間駅伝をやったので抜かれたくなかった」と意地の力走。与那国島一周マラソンに続く優勝で、来月竹富町西表島で開かれる「やまねこマラソン」で3冠を目指す。

 23キロはこれまでのハーフから新しく設定されたコース。男子優勝は連続5回目優勝の山根文雄選手。「全く練習ができず調子が悪かったが自分のペースを保てたのが良かった。(優勝は)運が良かった」と安心した様子。女子は同大会ハーフ、10キロで優勝経験がある久保田文選手が貫禄を見せた。

 交流会場は市民グループ「ZOZOパリ・ミラ石垣島」が演出。女性向けのサービスを増やし、ネイルアートやメーキャップ、マッサージのコーナーなどを設け、クールダウンのためのヨガも行った。ネイルを受けた女性は「うれしいサービス。これから飲みに行くので助かる」と喜んでいた。

 ステージは人気バンド「きいやま商店」が司会を務め、特産品を積んだサバニ(船)の登場や郷土芸能、エイサーの演舞などで盛り上げた。当日は朝から雨が降り肌寒い一日となったが、ランナーたちは八重山そばなどで体を温め、疲れた体を癒やしながら交流会を楽しんでいた。

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