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石垣で「サザンゲートの猫たち」写真展-猫譲渡会で2匹に里親も

2日間で170人が来場した(写真提供=石垣島しっぽの会)

2日間で170人が来場した(写真提供=石垣島しっぽの会)

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 石垣市民会館(石垣市浜崎町)展示ホールで12月8日・9日、「サザンゲートの猫たち」写真展と猫譲渡会が行われ、170人が来場、2匹がトライアル飼育となった。石垣市、石垣島しっぽの会の共催。

里親を待つ猫たち

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 石垣市や同会らは今年10月、猫の一斉避妊・去勢手術事業により、サザンゲートブリッジ先の緑地公園の猫など171匹の手術を行った。写真展では公園で暮らす猫の姿35点と、同事業の様子を伝える写真56点が展示され、公園の地図やご意見ボードには来場者が意見や要望を書き込めるスペースを設けた。

 猫を撮影したのは、市内在住の栗原真弓さん。「2月から、公園内の猫の正確な頭数を把握しようと記録のため撮影を始めた。記録のための撮影から、猫のかわいい表情やしっぽを撮影しているうちに2000枚ほどたまり、その中から35枚を選んだ」という。「撮影中は、目の前で毒の餌を食べて死んでしまった猫や、釣り針が鼻から出ている猫を目の当たりにし、心を痛めた。平和な公園とは言えない現状を、写真展を通して市民の皆さんに問題提起したい」と話す。

 ご意見ボードには、来場者から「緑地公園に猫がたくさんいるのは知っていたが、病気やけがなど悲惨な環境であることを知り胸が痛い」「一斉手術のことは知っていたが、実際にどういうことが行われていたか、写真の説明が分かりやすかった」「猫を捨てる人間や、残酷な人がいるのを知り、ショック」「猫も人間も同じ。一生懸命生きているのが分かった」と感想。

 石垣市への要望は「ペットの火葬場を作ってほしい」「処分される犬を学校で飼えば教育にもなる」「猫の首輪の義務化や、手術していない猫を外へ出してはだめなど、猫条例を作ってほしい」「犬猫の不妊去勢手術の助成制度を作ってほしい」などの意見が寄せられた。

 同会代表の早川始さんは「同事業後、1カ月の間に10匹以上の猫がまた捨てられている。耳先がV字にカットされていない猫は、このままではすぐに子猫を産んでしまうので、今後の対策も大事。捨て猫や殺処分が多いのは恥ずかしいことと感じてほしい」と話す。

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