石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業の第2回活動「アコークロー(夕暮れ時)の生き物調査」が6月24日、野底林道(石垣市伊野田地区側)で行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、事業実施者はエコツアーふくみみ(野底)。
「石垣島北部JPR(子どもパークレンジャー)」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。石垣島北部地域は西表石垣国立公園として、海・山・マングローブ域が広く保全されており、貴重な自然が残されている。同活動はカヤック・スノーケリング・登山などの体験を通して、楽しみながら地域の自然の豊かさを学び、保全意識を育むことを目的として行われている。今年で2年目。
今回の「アコークローの生き物調査」は、昼から夜へと変わる時には活動する生き物も変化することを知り、鳴き声で生物の種類の基本的な聞き分けができる力を身に付けること、国立公園の森に多様な生物が生息しているのに気付くことを目的としている。
当日は講師として、「南の島のフィールドガイド四季家」の桝渕牛耳(まずぶちぎゅうじ)さん、「オーパ」の山中邦弘さんも参加。野底林道を歩きながら生き物を鳴き声や目視で確認し、記録シートに記入した。
又吉琉花(るか)さん(野底小4年)は「カエルを見ていたら、カエルを狙ってヘビが出てきてびっくりした」と話した。大堀紡さん(同)は「クマゼミが羽化しているところを見ることができた。動き出した時はセミの抜け殻が歩いているように見えた。友達とたくさんの生き物を探したのがとても楽しかった」と話した。根本環大(かんた)さん(同)は「羽化したばかりのセミはとてもきれいだったし、いろいろな生き物の鳴き声を知って、覚えることができたのでとても良かった」と話した。
同活動は7月中に「平久保のサガリバナ群落 ボランティア作業と夜のお花見会」「平野のサンゴ礁でシュノーケリング」を予定している。