伊原間公民館(石垣市伊原間)の獅子頭が61年ぶりに新調され、旧盆明けの8月16日に行われる伝統行事「イタシキバラ」でお披露目された。
伊原間の獅子頭は長い歴史を誇っていたが、戦争によって焼却して獅子舞は途絶えていた。1947年に当時の伊原間駐在所の巡査だった仲吉良方さんの手によって新しい獅子が製作されてから、毎年獅子舞が行われるようになった。今回は獅子頭の老朽化に伴い、61年ぶりに獅子頭を新調。平久保在住の米盛三千弘さんが製作した。60年間頑張ってきた獅子頭は博物館で保存展示される予定。
当日は獅子頭の勧請祈願が行われた後、同公民館の広場で「イタシキバラ」が行われた。登場した2頭の獅子は広場内を力強く駆け回り、ユーモアのある演技を披露。観客は獅子の演技に拍手を送り、大いに盛り上がった。お披露目された獅子は新築した家などを回り、屋敷清めの舞を行った。そのほか、子どもたちによる子ども獅子舞も行われ、大人顔負けの演技の披露も。
同公民館館長の根間建有さんは「長年伊原間を守ってくれた獅子へのお礼と、新しい獅子への入魂を滞りなく行うことができた。新しい獅子頭がこれからも伊原間を守ってくれることを願う」と話した。
「イタシキバラ(伊原間ではイタシキビラ)」は旧盆明けに行われ、邪気を払い地域住民の無病息災と繁栄を願う伝統行事。獅子舞やニンブジャー(念仏踊り)など内容は地域によってさまざま。大浜や白保、登野城など市内各地で行われた。
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