沖縄三線がiPhoneのアプリに-石垣のITベンチャー「パワナ」が開発

パワナが提供する「iPhone」「iPod touch」対応アプリケーション「i三線」

パワナが提供する「iPhone」「iPod touch」対応アプリケーション「i三線」

  • 0

  •  

 ウェブ制作などを手がけるパワナ(石垣市石垣)は10月21日より、米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」「iPod touch」対応のアプリケーション「i三線」の提供を開始した。

[広告]

 「i三線」は、タッチすることで三線を弾くことのできるアプリケーション。画面には三線の棹と胴とともに、弦には勘所と呼ばれるポジションマークが表示される。三線の楽譜である「工工四」も表示され、見ながら演奏ができる。自動演奏や自由演奏などを楽しむことができ、「工工四」が難しい人のために音階をABC表記にすることも可能。また調子画面で音程を変え、「二揚げ」「三下げ」「一二揚げ」といった代表的な調子も行える。三線の音は蛇皮三線の音をサンプリングして作成。サンプル曲として沖縄・八重山の民謡の「安里屋ゆんた」や「てぃんさぐぬ花」など7曲が収録されている。

 開発した十河学さんは「石垣島に住んでいるので、それに関係するアプリを作りたいと思った。三線の音を録音し、プログラムで音階を変えていく作業は苦労した」と振り返る。購入者は世界中のiPhone/iPod touch利用者で、アメリカやニュージランド、ブラジル、中国、イギリスなどさまざまな国の人々がダウンロードしているという。「三線人口がこんなにもいるのかと驚いた」と十河さん。

 今後は購入者の意見を参考にバージョンアップを図る。「今のままでは弾きにくいという意見もあるので、そこを改良していく。ほかにも古い三線の音、カンカラ三線の音も入れたい。模範演奏として、いろいろな人の演奏を録音して再生できるようなことも考えている」とアイディアは尽きない。十河さんは「他にも八重山に関連したアプリを作っていきたい」と意欲をみせる。

 料金は230円。iTunes Storeで購入できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース