お笑い芸人のベンビーさんとリップサービスの2人が4月11日、石垣市民会館中ホール（石垣市浜崎町）で「お笑いライブ in 石垣島」を開催。漫才やコントで観客を笑いの渦に巻き込んだ。

　今回が石垣島で初めてのライブ。現在、沖縄本島を拠点に活動している2組だが、リップサービスの金城晋也さんは石垣市生まれで八重山高校卒業まで島で過ごし、ベンビーさんの母・文枝さん（旧姓＝並里）は石垣市新川の出身と島にルーツを持つ。会場にも家族や親せき、友人らが大勢駆け付けた。

　沖縄のお笑いコンテスト「O-1グランプリ」で2008年に準優勝したベンビーさんと今年の大会で3位に入ったリップサービスのステージは約2時間笑いっぱなし。初めに交互にステージに登場してネタを披露。リップサービスのテンポのいい漫才とベンビーさんが高い演技力でおじー、ヤンキー、幽霊に扮（ふん）するネタに笑いが止まらなかった。続く企画コーナーでは爆笑エピソードを紹介したり、ツッコミのセリフをお題に面白話を即興で披露。最後は3人による「ショートショートコント」でさらに会場を盛り上げた。

　ライブ終了後、3人はすぐにロビーに出て来場者にあいさつ。親せきや友人から「面白かったよ」と声をかけられ、写真撮影にも大忙しだった。「楽しかった。保育園の先生や中学校以来の友人など懐かしい人たちも見に来てくれていた」と金城さん。コンビを組む榎森耕助さんが「普段、アドリブを入れてこない相方が今日は入れてきてビックリした」と話すと、金城さんは「何だかテンションが上がってしまった」と笑う。そうした榎森さんは奈良県出身で石垣島初来島。「仕事で来たが観光が楽しすぎて、どの観光客よりもはしゃいでしまった」。

　「チケットがどれだけ売れるのかが心配だったが、多くの人が来てくれてホッとした」というベンビーさんは「ステージに出て、あったかいなと感じた。親せきがたくさんいるので楽しいが、とても世話になった」と感謝のコメントも。今後の石垣島でのライブについては、「親せきが（チケット販売などで）大変だから2年に1回くらいかな」と笑いながら、「今度は呼んでもらって来たい」と話した。