石垣で「全九州高校レスリング大会」-浦添工業高校が初優勝

石垣市で「全九州高校レスリング大会」が開催され、浦添工業高校が学校対抗戦を制した。

石垣市で「全九州高校レスリング大会」が開催され、浦添工業高校が学校対抗戦を制した。

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 全九州高等学校体育大会・第51回全九州高等学校レスリング競技大会が6月19日・20日、石垣市で開催され、学校対抗戦では浦添工業高校(浦添市)が県勢として初めて決勝に進み、パワーで初優勝を勝ち取った。

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 同大会は7月28日から沖縄県で開催される「2010年度全国高等学校総合体育大会(美ら島沖縄総体2010)」のリハーサル大会。石垣市はレスリング競技の会場となっている。

 学校対抗戦には九州・沖縄の全8県から15校が出場。沖縄でのインターハイに向け選手強化に取り組んできた浦添工は、1回戦=鳥栖工(佐賀)、2回戦=宮崎工(宮崎)、準決勝=鹿屋中央(鹿児島)との戦いを制し、県勢として初めて決勝に駒を進めた。決勝は島原(長崎)との対戦となり、7人による勝負は6人目まで3-3と互角。最後の120キロ級で志喜屋正明選手が力を見せつけて勝利し、初優勝を手にした。

 胴上げされた屋比久保監督は「感無量。インターハイでシードになるためにも九州で1位にならないとダメだと言い聞かせてきた。どの学校にも負けない練習量をこなし身につけたパワーがうちの特長」と語る。「インターハイでの目標は優勝。まだ課題があるのでもっとパワーアップして技術を磨かないといけない」とかぶとの緒を締める。

 地元からの出場を目指し2007年に創部された八重山高校は、先月の県大会で学校対抗戦準優勝。見事に目標を果たしてインターハイ出場を決めた。今大会でも「勝つ姿を地元の人に見せたい」と臨んだが、1回戦で日本文理大付(大分)に敗退。実力を発揮できなかった。試合後、悔し涙を流した松村魁貴主将は「勝てる相手だった。気持ちで負けていた」と唇をかんだ。「もっと戦いたかった。島の人にもガッカリさせてしまったし、補助員をしてくれる仲間にも申し訳ない」と地元への思いも語り、本番に向けて「プレッシャーはあるが、乗り越えなければ」と涙をふいた。

 会場では、八重山の県立高校4校から約600人が補助員として大会をサポート。この生徒たちにとってもリハーサル大会は重要。アナウンス係を務めた八重山商工高校の石垣美幸さん、糸数弥妃乃さん、仲道成美さんは「学校や選手の名前が読めなかったりして最初は緊張したが、2日間でだいぶ慣れた。本番ではバッチリ頑張りたい」と意気込みをみせる。

 個人対抗戦では、鹿屋中央が3階級、浦添工が2階級を制した。競技結果は次の通り。

【学校対抗戦】
優勝=浦添工業高校(沖縄)、2位=島原高校(長崎)、3位=鹿屋中央高校(鹿児島)、玉名工業高校(熊本)

【個人対抗戦】
▽50キロ級
優勝=大久保広斗(鹿屋中央/鹿児島)、2位=糸数誠也(北部農林/沖縄)、3位=大田啓介(鹿屋中央/鹿児島)、田代大貴(鹿島実業/佐賀)
▽55キロ級
優勝=和田健太郎(鹿屋中央/鹿児島)、2位=岡本祥八(鹿島実業/佐賀)、3位=野田清孝(三井/福岡)、金城希龍(浦添工業/沖縄)
▽60キロ級
優勝=稲田智史(島原工業/長崎)、2位=中村百次郎(鹿島実業/佐賀)、3位=盛佐知考(日本文理/大分)、庄村真琴(玉名工業/熊本)
▽66キロ級
優勝=宮城辰司(浦添工業/沖縄)、2位=松元縄太郎(樟南/鹿児島)、3位=松本善朗(島原/長崎)、藤堂堅介(玉名工業/熊本)
▽74キロ級
優勝=深迫大樹(鹿屋中央/鹿児島)、2位=具志堅竜樹(浦添工業/沖縄)、3位=平野優太(三井/福岡)、辰田純平(島原工業/長崎)
▽84キロ級
優勝=井村滉成(玉名工業/熊本)、2位=寺山星来(宮崎工業/宮崎)、3位=田口勝大(鹿屋中央/鹿児島)、大峰幸治(鹿屋中央/鹿児島)
▽96キロ級
優勝=志喜屋正明(浦添工業/沖縄)、2位=新町博哉(三井/福岡)、3位=濱田優輝(玉名工業/熊本)、内田将徳(島原工業/長崎)
▽120キロ級
優勝=村上佳児(北稜/熊本)、2位=大川内文哉(宮崎第一/宮崎)、3位=高間史郎(鹿屋中央/鹿児島)、松本徹也(福島/宮崎)

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