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八重山博物館で「明和大津波」企画展-災害の歴史から学ぶ

石垣市立八重山博物館で「石垣島~明和大津波から学ぶ~」展

石垣市立八重山博物館で「石垣島~明和大津波から学ぶ~」展

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 石垣市立八重山博物館(石垣市登野城、TEL 0980-82-4712)は現在、企画展「石垣島~明和大津波から学ぶ~」を開催している。

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 今から241年前の1771年に起きた「明和大津波」に関する資料を展示。八重山から首里王府に報告した「大波之時各村之形行書」に記された被害実態を中心に、模式図や写真を使って紹介している。

 報告書には、石垣島の人口が17266人から8911人と約半数になったことや津波の遡上(そじょう)高が85メートルに上った(諸説あり)ことなど各村々の被害状況が記されていて、被害の大きさを見て取ることができる。

 八重山を襲う地震津波の原因については、海底で巨大断層が動く「巨大地震説」、海底地すべりが発生する「海底地すべり説」、巨大地震が発生し同時に海底地すべりが発生する「複合原因説」が考えられ、今なお多くの研究者が石垣島を実際に歩いて調査しているとの報告も。

 このほか島に点在する御嶽(うたき=聖地)の被害状況と復元後の比較や地図など多くの資料が展示されていて、自分の住む地域を重ね合わせて見ることもできる。

 宮良信世館長は「この企画展を通して歴史から学び、これからの防災意識の向上に役立つことができれば」と話す。

 企画展は5月13日まで(3~5日、7日は休館)。入場無料。

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