東日本大震災から4年目を迎える3月11日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣市真栄里)で「3.11メモリアルイベント」が開催された。
IHG・ANA・ホテルズグループジャパンが毎年グループ合同で開催する同イベント。世界各地の自然災害・人為的災害を支援する「IHGシェルター・イン・ア・ストーム」を通じて東日本大震災の被災地へ義援金を送るほか、世界中の災害をサポートする活動を続けている。
同ホテルでは2月28日~3月31日の期間、館内に募金箱を設置。11日には、地元で継続的な震災復興支援「人魚の涙プロジェクト」を立ち上げ活動するシンガー・ソングライターの前花雄介さんによる島唄チャリティーコンサートと、チャリティーキャンドルアートの展示を行った。
チャリティーコンサートでは観客・スタッフ全員で黙とうをささげた後、前花さんが三線奏者の前津由喜美さん、パーカッショニストの松野智憲さんと共に八重山を題材にしたオリジナル曲を演奏。ライブ中、石垣島に未曽有の被害をもたらした「明和の大津波(1771年)」にまつわる人魚伝説を紹介したほか、それを元にした楽曲も披露し、観客の涙を誘った。ライブ終了後には観客らが募金箱に駆け寄る姿も見られた。
岡山県から夫婦で旅行に訪れていた藤井真一さんは、震災時刻に川平湾で黙とうをささげたという。「地元にまつわる話や三線の音が聴けて良かった。心地良い時間だった」と振り返った。
3月11日時点での募金集計額は4万1,541円。同ホテル担当者は「メモリアルイベントは今年で4回目を迎えるが、今年もたくさんの方に募金に協力していただいて感謝している。3.11の被災地に加え、世界中の復興に役立ててもらえればうれしい」と話す。