赤瓦の民家を利用し染めものギャラリー、福木染め作家夫妻が開設

民家をそのまま利用したギャラリーには、福木染め、藍染め、紅型の商品が並ぶ

民家をそのまま利用したギャラリーには、福木染め、藍染め、紅型の商品が並ぶ

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 石垣島の福木を使って染めに取り組んでいる榮健太郎さん・亜衣さん夫妻がこのほど、ギャラリー「KU‐YA(くうや)」をオープンした。

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 健太郎さんが色染め、亜衣さんが型染めと縫製を行い福木染めを製作。2007年からブランド名「福ん木」として島内のホテルなどで販売を行っている。

 ギャラリーは、赤瓦の民家をそのまま使用。「築50年余りの昔ながらの家。以前まで本当に人が住んでいた所で、そのままの状態で使っている」と栄さん夫妻。一部工房も兼ねており、スタッフの石垣寿子さんと3人で活動している。

 亜衣さんは「福木の染料には黄色と茶色がある。『福ん木』の商品は、インド更紗の技法と紅型の技法を組み合わせたオリジナルの『福木更紗染め』で作製している」と説明。商品の模様となる型のデザインは亜衣さんの姉で紅型作家の許田史枝さんのもの。

 「観光客に人気」(亜衣さん)があるのはポシェット(1,890円)。「お勧め」はストール(2,415円~)で、福木染めと紅露染めの2種類がある。「ストールは合わせやすいものなので、一つ持っておくと便利なのでは」(同)。

 亜衣さんの兄で染色家の大浜豪さんが製作した綿布トートバッグ(5,985円)やポーチ(2,100円)などの藍染め商品や、許田さんのデザインした紅型額(でいご、18,000円)なども販売している。そのほかにも藍染めと福木染めの麻のれん(12,000円~)を扱うほか、オーダーメードでタペストリーも受け付ける。

 亜衣さんは「赤瓦の家の中というのは意外に見ることができなかったりするので、見学がてらに来られる地元の方も多い。姉の紅型も展示しているので、紅型を初めて見たという方もいる」と話し、「それを含めて、石垣島で作られた染物を見ていただければうれしい」と笑顔で話す。

 「今まで卸にしか商品を出してなかったので、お客様の反応が直接あるのは楽しい。お客様の声をいただいて作品に生かしていきたい」と意気込みも。

 営業時間は9時~18時。不定休。

ギャラリーKU‐YA 

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