南の美ら花ホテルミヤヒラ(石垣市美崎町)で大塚勝久(しょうきゅう)さんの写真展「西表石垣国立公園 八重山の原風景」が開催されたのを記念して7月30日、主催者へ大塚さんから写真額が贈呈された。
写真展は同ホテルの65周年記念事業として開催。7月1日から1カ月にわたり、ホテルロビーに設けられたギャラリーロードに、写真パネル20点のほか、大塚さんの写真集10冊とDVDに収蔵した200点を展示した。
大塚さんは八重山の原風景に魅せられ40年間通いながら写真を撮影し続けている。特に平久保半島のサガリバナにこだわっており、贈呈された額の写真も夜明けとともに散ったサガリバナが水面に浮かぶ様子を捉えている。
「今回の写真展を通してある意味での答えが出た」という大塚さん。「観光客は何を求めて八重山に来るのか?それは自然を求めて来ている。サガリバナだけを見るために来たという写真家協会員やペンクラブ会員もいた。写真展を見て寄せられたメッセージを見ても、八重山の自然の元気さが観光客を引き付けているのだと分かった」と話した。
南の美ら花グループ会長の宮平康弘さんは「われわれのホテルが宿泊や食事をするといったことだけでなく、文化の発信になればいいと思っていた。今回のギャラリースペースを設けた方法で今後も写真展や絵画展などやっていきたい。環境なくして観光なしだと思う」と話す。