
八重山出身の琉球古典音楽実演家の横目大哉(よこめひろや)さん、入嵩西諭(いりたけにしさとし)さん、玉城千尋(たまきちひろ)さんによる「綾唄」公演が、11月2日石垣市立野底小学校で行われた。平成30年度沖縄県「地域の文化力振興事業」を受託したステージサポート沖縄が主催。
横目さんは、白保村生まれで八重山古典民謡を学び、沖縄県立芸術大学で琉球古典音楽安冨祖流を学び、卒業後は県内外で演奏活動を行なっている。入嵩西さんは、新川村生まれ、八重山古典民謡の笛を学び、国立劇場おきなわ第一期組踊研修修了し、主に組踊の地謡として活動している。玉城さんは、新川村出身で八重山舞踊・箏曲を学び、八重山古典民謡の歌心の追求に励んでいる。
琉球古典音楽の演奏機会は多いものの、なかなか機会のない八重山古典民謡を歌う場を作ろうと「綾唄」を結成、東京公演、石垣市民会館での公演も経験。今回の演目は朗読「野底マーペー」~歌と朗読・映像とのコラボレーション~として、八重山民謡「つぃんだら節」の話を、入嵩西さんがストーリー仕立てにして公演。
物語の舞台である野底マーペー(野底岳)の麓にある野底小学校で公演したいとの思いで実現。野底小学校の児童と明石小学校の児童、地域住民が鑑賞した。
鑑賞した40代女性は「古典民謡もいいが、いつもよりも心情が伝わるようなマーペーの物語が良かった。いい音楽が子どもたちにもいい刺激になったと思う」と話す。2年生の女の子は「何か音楽がすごくてよかった。映し出される絵も良かった」と話す。
横目さんは「こういったスタイルの綾唄は初めて、学校での公演も初めてで実現できて良かった。次の黒島公演もあり、野底と黒島でできてうれしい。伝統芸能である古典民謡の心を伝えていきたい」と話す。
入嵩西さんは「八重山古典民謡の新しい見せ方、伝え方として、民話と歌をコラボさせた。今後もこういった取り組みを進めていきたい」と話す。
黒島での公演は11月4日、黒島伝統工芸館で13時より開演。観覧料は無料。