石垣市北部農村集落活性化協議会(我喜屋隆会長)じょーとーむんプロジェクト部会「畑おこし講座」が3年目の取り組みとして、2月15日地元小中学校の給食に野菜を初めて出荷した。
同講座は、石垣島北部の農村集落が持つ、ゆったりとした時間・空間に誇りを持ち、未来に希望を持てる農業を目指すための「畑の学校」。20人の受講生が、伊野田地区にある「チャレンジ農園」で、島にも体にも優しい炭素循環型農法(たんじゅん農法)で野菜を作っている。
たんじゅん農法は、化学肥料と農薬を一切使わない農法。畑おこし講座の1年目では、土づくり・苗づくり・植え付け・収穫の基礎を学び、計画性のある畑づくりを目指した。2年目で、花谷まゆさんらを講師に招きたんじゅん農法を学びながら、カレー野菜の土づくり・苗づくり・植え付け・収穫を行った。収穫した野菜は、ホテルシェフから「野菜が甘くクオリティーが高い」と評価された。
3年目の取り組みとして、受講生が主体的に管理を行うことに挑戦し、地元の子どもたちのためにと、北部の学校の給食用食材として野菜を収穫し出荷した。
受講生の後藤美紀さん(46)は「まだ収穫量は少ないが、来年度は安定して出荷できるように取り組みたい。地産地消のためにも、安全でおいしい野菜を学校に出していきたい」と話す。
出荷された野菜の給食を食べた野底小学校の児童は「ミニトマトがタコライスに使ってあった。いつもよりもとてもおいしく甘かった」と話していた。