沖縄離島活性化推進事業「石垣ぬちぐさプロジェクト」の拠点「ISHIGAKI LABO(イシガキラボ)」(石垣市野底)が4月13日に開所した。石垣市とウェルネスメディカル研究所が開いた。
開所式に先立ち、割田健一シェフによるパンレッスンを行い、ハニーベーグル・モリンガハニーベーグルを作った。参加した60代女性は「自分でできるのか自信がなかったが、手間と時間がかかって自分で作ったものがちゃんと形になって良かった。モリンガがおいしかった」と話す。
開所式では、ウェルネスメディカル研究所の安達宏所長、石垣市の川満誠一副市長、多良間公民館の兼元光誠館長らがテープカットを行った。その後、ベーグルの試食会を行った。ベーグルを使ったラスク、サンドイッチも振る舞われた。試食会後に、地元の子どもたちを対象にパンの話とベーグルを整形する体験教室を行った。
同ラボに勤務する地域おこし協力隊の小林泰子さん(43)は「これまでやりたいことは何でもチャレンジしてきた。地域の生産品を商品化する橋渡しをする仕事なので、やりたいことの全てがつながる感じがする。しっかりと商品開発・商品化できるようにしていきたい」と意気込む。
安達所長は「卵・牛乳・油脂類を使わないベーグルはローカロリーで、シンプルな分、命草(ぬちぐさ)などのハーブや農産品も練り込みやすいと思い、ベーグルをまずは作ってみた。石垣島北部の活性化に、単なるものづくりでなく生産者と観光業者が連携し、体験型のアクティビティとしてウェルネスツアーもやっていければ」と期待する。