八重泉酒造(石垣市石垣)が「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021(以下TWSC)」焼酎部門において「八重泉樽(たる)貯蔵」で最高金賞を2年連続で受賞し、ほか6銘柄でも各賞を受賞した。
日本人の味覚で世界のウイスキーやスピリッツを審査するTWSCは、同分野における日本で唯一の品評会。2019(平成31)年の初開催後、2020年は焼酎部門も新設。2021年は全国各地のウイスキーやスピリッツに精通した84人が審査員となって品評会を行った。本年度は洋酒部門444点、焼酎部門255点の計699点が出品された。
最高金賞を受賞した「八重泉樽貯蔵」は、爽やかな緑色の瓶から「グリーンボトル」の愛称で、発売以来約50年親しまれてきた同社のロングセラー商品。泡盛をカシだるで貯蔵している。「たる香が華やかで、熟成ならではの深い味わい」が特徴。この他、同社は金賞に「八重泉」「古酒かんむり鷲」「古酒八重泉」、銀賞に「尚 YAESEN」、銅賞に「島うらら」「八重泉GOLD」も受賞した。最高金賞受賞17銘柄のうち、沖縄県内で受賞したのは同社と国頭郡の今帰仁酒造のみ。各賞の全体の受賞数は金賞64点、銀賞100点、銅賞40点。
新型コロナウイルス感染拡大の社会状況を考慮し、従来の形式での審査会は中止して出品酒を詰め替えたボトルを審査員に送付し評価するリモート審査を行った。銘柄に関する情報は一切提供せず、決められた順番でテイスティング。アロマ、フレーバー、総合・バランス・フィニッシュの3つの観点から、最高100点で採点。1つの出品酒を審査員9~11人が担当した。集計では、最低点と2番目に低い点を下から3番目の得点に合わせて平均点を算出し、成績上位の銘柄を受賞としている。