ドキュメンタリー映画上映会でライフスタイル再考-石垣でゆんたく会

上映後にはイソップ(磯辺文雄さん)とのゆんたく会が行われ、参加者が熱心に話を聞く姿が見られた

上映後にはイソップ(磯辺文雄さん)とのゆんたく会が行われ、参加者が熱心に話を聞く姿が見られた

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 ドキュメンタリー映画「The END of SUBURBIA(エンド・オブ・サバービア)」上映&イソップ(磯辺文雄さん)とのゆんたく会が8月1日、カフェタニファ(石垣市大川)で行われた。上映会を企画したのは、オリジナルTシャツやオーガニック雑貨などを扱う「なちゅらる宇宙人」の栗村友己さん。

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 同作品は2004年にカナダで発表されたもので、日本では知られていないピークオイル問題を題材にしたもの。ピークオイルとは世界の石油産出量があと数年でピークに達することを表した言葉。産出量はそれ以降、減少に向かうという。映画では石油を大量に消費するアメリカ式ライフスタイルの象徴「郊外での豊かな生活」は曲がり角にきていることを述べ、徒歩を中心とした都市構造への転換などを示唆する。「エンド・オブ・サバービア」とは「郊外の終焉(しゅうえん)」の意味。

 映画について、磯部文雄さんは「昨年も石垣島で上映させてもらったが、その後、映画の警告通りに石油が高騰した。他では見る機会のない映画なので、今回も上映させてもらった」と話す。

 上映後、「参加者とイソップ(磯辺さん)とのゆんたく会」(方言でおしゃべりや井戸端会議の意味)が開かれた。磯部さんは映画を通して社会を考える「ぴーすフィルムネット」代表で、富山県で自然農を実践している。東京平和映画祭のスタッフも務め、2007年の平和映画祭で同作品も上映された。

 ゆんたく会で磯部さんは「石油高騰の中で5年、10年先は今の生活では無理が出てくるだろう。私たちにできるのは、機会を見つけて新しいまちづくりをしようと訴えていくことと、自分たちの生活を変えていくこと」と述べ、「1人ではできないので、同じ意識をもった人たちでつながりを持ち、活動を行っていこう」と呼びかけた。

 「過去の中にあった大事なものを見落としていないかを見直すべき。土地土地のものがあるので、石垣は石垣のやり方で始めてください」と磯辺さん。参加者らは順番に自己紹介を行い、積極的に質問や疑問を投げかけた。

 企画した栗村さんは「原油高や温暖化の影響などさまざま問題が起こっている中で、自分が何をしたらいいのか分からないでいる。何か皆さんとアイディアや意見を交換して、新しい考えが共有できれば」と話す。

The END of SUBURBIA(エンド・オブ・サバービア)環境を考えるグループが自主上映会-「六ヶ所村ラプソディー」(石垣経済新聞)人工尾びれイルカの映画と講演会-沖縄タイムス社創刊60周年で(石垣経済新聞)石垣で「筆子・その愛」上映-八重山地区婦人連合会創立50周年で(石垣経済新聞)沖縄県産品認定映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」-石垣で上映会(石垣経済新聞)

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