石垣で八重山民謡「とぅばらーま」大会-23人が熱唱

最優秀賞を受賞した黒島さん

最優秀賞を受賞した黒島さん

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 八重山民謡「とぅばらーま」の歌唱力を競い合う「2009年度とぅばらーま大会」(石垣市主催)が10月1日、真栄里公園(石垣市真栄里)で行われた。

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 「とぅばらーま」は八重山民謡を代表する叙情歌。同大会は「とぅばらーま」を後世に継承しようと、歌唱の部・作詞の部の2部門で行われている。そのうち歌唱の部は毎年旧暦8月13日に開催されており、今年は予選を突破した10~70代の男女23人が月夜の下、それぞれの思いを込めて熱唱した。

 出場者の中には7月に神戸市で行われた「とぅばらーま関西予選大会」と、9月に沖縄本島で行われた「第15回全島とぅばらーま大会」の優勝者も出場。会場には大勢の観客が集まり、歌い終わる度に拍手や指笛が鳴り響いた。

 審査の結果、最優秀賞には黒島新さんが選ばれた。黒島さんは17歳から同大会に出場、これまで奨励賞や優秀賞を受賞してきた。9年目での念願の最優秀賞に「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので驚いている」としながらも「とぅばらーま」に懸ける思いは強く、「賞をいただいたことで、これからも島の文化を守るために勉強し続けないといけない」と話す。最優秀賞受賞者には、今年から石垣市のとぅばらーま大使である宮良康生さんから「とぅばらーま大使賞」が贈られることになり、黒島さんが初めての受賞となった。

 この日は事前に審査が行われた作詞の部の表彰も行われ、最優秀賞に選ばれた仲程光子さんには賞状と副賞が贈られた。

 入賞者は以下の通り。
 【歌唱の部】最優秀賞=黒島新さん、優秀賞=嵩本安意さん、鳩間一司さん、努力賞=前花啓允さん。
【作詞の部】最優秀賞=仲程光子さん、優秀賞=黒島師孝さん、大浜安則さん、佳作=宇部克さん、特別賞=大浜中学校(生徒作品160点)。

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