WWFしらほサンゴ村、開設10周年で記念行事

しらほサンゴ村10周年祝賀会には大勢の地域住民が参加

しらほサンゴ村10周年祝賀会には大勢の地域住民が参加

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 WWFサンゴ礁保護研究センター・しらほサンゴ村(石垣市白保)が開設10周年を迎え、4月17日、記念式典や行事が白保公民館ゆらてぃくホール(石垣市白保)で行われた。

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 同施設は2000年4月にオープン。世界最大級と言われるアオサンゴの大群落など貴重な自然が残る白保の海で、サンゴ礁の保全と地域活性化を両立させた「持続的な地域づくり」を目指した活動を行っている。調査研究、環境保全、環境教育と併せ、「白保魚湧く海保全協議会」や「白保日曜市」など地元住民が立ち上げた組織を支援。世界のサンゴ礁域での保全活動のモデル作りに取り組んでいる。

 当日は記念碑の除幕式、記念植樹に続いて記念式典が行われ、WWFジャパンの島津久永副会長は「便利で質の高い生活を求める経済発展と豊かな自然環境の保全の問題に明確な回答を得るのは容易ではないが、子や孫の世代に豊かな自然を残していくためには、一人ひとりが関心を持ち、今何ができるか考えることが必要だろう」と式辞を述べ、地元住民の取り組みにも敬意を表した。

 上村真仁センター長は「今後は公民館を中心に各組織の皆さんとともにサンゴ礁の保全とサンゴ礁文化の継承、発展に取り組むNPO法人を設立し、その経営基盤の確立に取り組みたい。そこが島の若者が働ける場となるようにしていきたい」と今後の抱負を語った。

 式典や祝賀会に続いて行われた記念イベントには、さかなクンやWWFジャパン評議員を務める加藤登紀子さん、白保出身の唄者である新良幸人さんが登場。野外ステージの広場は、子どもからお年寄りまで大勢の人で埋まった。さかなクンのトークショーでは魚の名前や習性についてのクイズを出し子どもたちが回答。「ギョギョ、ビックリ!」とさかなクンも驚くほど物知りな子どもたちに、見ていた大人からも「よく知っているね」と関心の声が上がった。

 このほか同施設では、これまでの活動の軌跡を写真でたどる写真展も開催している。5月9日まで。

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