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宮古島の原風景を撮った映画「スケッチ・オプ・ミャーク」、石垣・西表島で上映へ

「訳も無く胸が震えた」と平田大一さんがコメント

「訳も無く胸が震えた」と平田大一さんがコメント

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 石垣・西表島で11月、宮古島の原風景を撮った映画「スケッチ・オプ・ミャーク」が上映される。

第64回 ロカルノ国際映画祭(スイス)、批評家週間部門「批評家週間賞・審査員スペシャル・メンション2011」受賞作品

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 監督は大西功一さん。第64回 ロカルノ国際映画祭(スイス)、批評家週間部門「批評家週間賞・審査員スペシャル・メンション2011」受賞、第17回函館港イルミナシオン映画祭2011招待。104分。

 原案・監修・整音を務めた久保田麻琴さんが、宮古島で「アーグ」(古謡=こよう)と「神歌」(かみうた)に出会ったことがきっかけされた同作品。宮古島で歌を代々歌い継ぐ人々の暮らしを追い、神と自然への恐れ、生きることへの希望を見いだしたドキュメンタリー作品だ。大西監督が、生きることや信仰、唄が一つだった時代を知る老人に焦点を当て、「ミャーク」(宮古)を鮮やかに「スケッチ」(投影)した。

 御嶽(うたき=霊場)で数百年にわたり受け継がれてきた神歌が宮古島から途絶えようとしている中、90歳を超える老婦人たちが東京へ渡り、コンサートホールの舞台に立つというシーンから始まる。

 沖縄県文化観光スポーツ部長の平田大一さんは「『島宇宙』を歌う島の女性たちを中心に荒荒しくも優しい島の原風景を丁寧にコラージュしていく大西監督の孤独で勇ましいチャレンジに触れて、訳も無く胸が震えた。あらためて文化の基層を成す『みゃーくふつ(宮古島言葉)』が世界に認められた『琉球諸語』の一つであることを実感した衝撃の作品」とコメントする。

 石垣・西表島での上映のきっかけは、宮古での上映を見た川門正彦さんと益戸育江さんが熱く感銘を受け監督に直接交渉し、上映が実現した。市内在住の、鈴木一慶さん、須川裕美さん、常田まどかさんらの協力を得て準備を進めている。

 上映は、11月18日=石垣市民会館中ホール(13時30分)、同23日=西表島大富公民館(19時~)、同24日=西表島住吉公民館(19時~)。料金は、一般=1,500円(前売り1,200円)、中高生・70歳以上=1,200円(同1,000円)、小学生以下は無料。前売り券はタウンパルやまだ、ブックスきょうはんやいま店で取り扱う。

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