八重山観光フェリー、原油価格高騰で15%運賃値上げへ

記者会見で運賃値上げを発表する八重山観光フェリー代表の池間さん(左)

記者会見で運賃値上げを発表する八重山観光フェリー代表の池間さん(左)

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 石垣市と竹富町の各島を結ぶ離島航路を運航する八重山観光フェリー(石垣市美崎町、TEL 0980‐82‐5010)が6月11日、原油価格高騰に伴う船舶燃料の大幅な値上げを受け、7月1日から運賃を値上げすることを決めた。値上げ分は「燃料油価格変動調整金」の導入によって上乗せされるもので、八重山の離島航路では6月4日に安栄観光(美崎町)が同調整金を導入することを発表しており、同社で2社目となる。

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 同調整金は燃料油価格の変動に対応するため、燃料油価格が基準燃料油価格1キロリットル当たり65,000円より21,000円以上高騰した場合、値上がり幅に応じて運賃に上乗せされる。運賃は従来と比べると15%の値上げ。石垣-竹富間は現在の580円から調整金90円が上乗せされた670円となる。

 社長の池間義則さんは「利用者には迷惑をかけるが、企業努力ではどうにもならないところまで来た」と話し、燃料費が売上費の比率で50%以上の見込みになると説明した。同社によると、現在の燃料油価格は1キロリットル当たり110,000円以上となり、毎月上がっている状態。それに加え、昨年10月から観光客が減少傾向で乗客数も落ちているという。

 「今後の見通しは想定できない。当分の間はこの値段で頑張るだけ頑張りたい。利用者にはご理解いただきたい」(池間さん)としているが、「利用者に支障が出ない程度」(同)で便数の削減も検討している。

 離島航路を運行する会社は3社。安栄観光、八重山観光フェリーが値上げを発表し、残るは石垣島ドリーム観光(美崎町)となった。取材に対し同社担当者は「公表していないので、答えられない」とコメントを控えている。

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