「尖閣諸島開拓の日」記念で展示イベント-関連資料約200点紹介

尖閣開拓の日記念展で展示された感謝状(レプリカ)

尖閣開拓の日記念展で展示された感謝状(レプリカ)

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 尖閣諸島の関連資料を集めた「尖閣諸島開拓の歴史と自然展」が1月14日~20日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)で開催された。主催は石垣市。

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 昨年制定された「尖閣諸島開拓の日(1月14日)を定める条例」を記念して開かれた同展。開拓の歴史や生息する固有の動植物について市民に知ってもらい、市の行政区域ということを再認識してもらうのが目的。期間中、児童生徒から高齢者まで幅広い世代の市民が感慨深そうに資料に見入っていた。

 展示資料は写真や文書、地図など約200点。明治時代に描かれた地図をはじめ、日本領土へ編入されたことを示す公文書、古賀辰四郎氏による開拓の歴史、100年以上前から進められてきた尖閣諸島に関する研究内容や論文、景観を紹介するパネル写真などが展示された。領有権問題の経緯を示したコーナーでは、駐長崎領事から贈られた感謝状(レプリカ)や中国国内の新聞記事(コピー)も掲示。中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」1953年1月8日付の紙面からは「琉球群島散布在我国台湾東北和日本九州島西南之間的海面上、包括尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、土?喇諸島、大隈諸島等七組島嶼…(琉球諸島は我が国台湾東北から日本の九州西南の間の海上にあり、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、奄美群島、トカラ列島、大隈諸島など7組の島々からなり…)」と記した記事を紹介。中国が当時、尖閣諸島は沖縄に属することを認識していたことを示す資料として展示された。

 市企画部企画政策課企画係の棚原長武さんは「市民には尖閣諸島についてより深く知っていただけたと思う。尖閣列島戦時遭難事件の関係者もいらっしゃり、それぞれ感慨深いものがあったのでは」と話す。

 来年以降も開催を予定する。

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