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八重山平和祈念館で「戦争と子どもたち展」-子どもの目で見る戦争伝える

展示室内にはビデオや読書コーナーも

展示室内にはビデオや読書コーナーも

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 6月23日の慰霊の日を控え、八重山平和祈念館(石垣市新栄町)で企画展「第2回 戦争と子どもたち展」が開かれ、連日小中学生や市民らが平和学習に訪れている。

真剣な表情で館員の説明を受ける児童生徒の姿も(写真は常設展)

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 同展は、2008年に行った展示に新たな資料やコーナーを追加して再構成したもの。太平洋戦争を軸に戦前から戦後の子どもたちの生活や教育、子どもの目から見た戦争を紹介することで、戦争の悲惨さや平和の尊さを考えてもらおうと企画。現在も世界各地で起こっている紛争、難民や少年兵の問題などを紹介したコーナーも設け、世界平和についても訴える。

 展示では日本統治時代の台北州立基隆高等女学校の授業風景、戦前の製糖作業を手伝う子どもたち、登野城小学校に現存する「奉安殿」やそこに納められていたという御真影(昭和天皇と皇后の写真)、軍事教練の様子、戦後直後に開園したみやとり幼稚園の集合写真など、148枚の写真と64枚の解説パネルを展示。実物資料には戦前から戦後に使用された各教科書、モンペ、八重山高等女学校の生徒だった宮里テツさんが戦中に書き記した日記など72点を展示。子どもたちを取り巻く社会の変化がうかがえる。

 第2部のコーナーでは、世界の紛争地域の様子などを分かりやすく紹介。少年兵のパネル前には5キロの重りが置かれ、実際に少年兵らが持たされている銃の重さが体感できる。

 同館の迎里円さんは「子どもたちに分かりやすいよう写真を多く用いるなど工夫している。ぜひおじいさんおばあさんも一緒に来ていただき、当時の様子や平和の尊さを孫に伝える機会にしてもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時?17時。月曜休館。企画展は無料。7月7日まで。

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