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石垣に沖縄家庭料理を提供する居酒屋-地元出身者が大阪から移転

「会合に利用してもらえれば」と池間夫婦

「会合に利用してもらえれば」と池間夫婦

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 石垣に3月1日、「沖縄居酒家 石垣島」(石垣市石垣、TEL 0980-83-5052)が大阪市から移転オープンした。

開店前に5種類の調味料を買い求める客も

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 池間顕市さん、真裕子さん夫婦で営む同店。顕市さんは地元で高校卒業後大阪へ移り、日本料理店で修業中に真裕子さんと出会い結婚。9年前に「大阪で食べられる沖縄の家庭料理」をキャッチフレーズに同店を構えた。石垣島の食材にこだわり、2010年には「石垣島のピンしょうゆ」「しょうがしょうゆ」など5種類の調味料を開発、製造、販売。

 「子どもを石垣島で育てたい」という顕市さんの希望で、長女の幼稚園入園に合わせて石垣島に戻った。19年前に大阪に出た3月17日にオープンしようと決めていたが、大阪の常連客から「3月に石垣島に遊びに行くのでオープンしておいてほしい」とリクエストがあり、予定を早めたという。

 メニューは大阪の時とほぼ同じ。「石垣の居酒屋は沖縄料理をアレンジしていることが多いが、純粋な家庭料理にこだわりたい」という顕市さんの「おすすめ」は、自家製ピンしょうゆで炒めた「石垣牛のスタミナ焼き」(880円)。一番注文が多く、お代わり注文もあるという。そのほか、家庭料理の定番「ニンジンシリシリ」「なかみチャンプル」(以上680円)、日本料理店の経験を生かした「刺身盛り合わせ」(880円~)など。

 真裕子さんは石垣島での生活に「同級生や地域のつながりの濃さに驚いている。おかげさまで開店の準備はトントン拍子に進んだ」という。開店して間もないが、顕市さんの同級生の利用が多く、「毎日が同窓会」とも。

 大阪の時から真裕子さんは月刊「石垣島新聞」を発行し、店のメニューや石垣島の文化を紹介してきた。石垣島のクリエーターをPRする「石垣島クリエイティブ・フラッグ」に筆文字アーティストとして選出された一面も。

 「客層は30代後半以降に絞っている。各種お祝いや、ぶがりなおし(沖縄の方言で「お疲れさま会」)、模合(金銭的相互扶助)などの会合で利用してもらえれば」と顕市さん。

 営業時間は18時~24時。

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