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石垣島北部で今年も子どもパークレンジャー事業 第1回は「吹通川たんけん隊」

カヤックでマングローブ林を進んだ

カヤックでマングローブ林を進んだ

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 吹通川(石垣市野底地区)で5月27日、石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業の第1回活動「吹通川たんけん隊」が行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、事業実施者はエコツアーふくみみ(石垣市野底)。

大きな岩をいくつも超え、目的地の滝壺に到着した

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 「石垣島北部地域子どもパークレンジャー」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。石垣島北部地域は西表石垣国立公園として、海・山・マングローブ域が広く保全されており、貴重な自然が残されている。同活動はカヤック・スノーケリング・登山などの体験を通して、楽しみながら地域の自然の豊かさを学び、保全意識を育むことを目的としている。

 今回は11人が参加した。吹通川河口で集合した参加者は、カヤックの指導などを受けた後、2人乗りのカヌーで出発。マングローブの森を抜け、2年前に植樹を行ったオヒルギの成長を確認し、沢の中を歩いて自然観察をしながら上流の滝を目指した。滝で水遊びを楽しんだ後、渓流・沢を下り、マングローブ林をカヤックで河口に戻った。

 初めて参加した後藤仁虹(ごとうにこ)さん(野底小3年)は「今まで知らなかったマングローブのことや、自然のことが分かって良かった」と話し、上地久成さん(同)は「初めて吹通川の滝を見た。想像していたよりも水流が激しかった」と驚いていた。昨年度の北部パークレンジャー事業に全て参加していた根本環大(ねもとかんた)さん(同4年)は、「植樹したマングローブが元気に育っていたのがうれしかった」とも。

 エコツアーふくみみ代表の大堀健司さんは「北部地域の子どもたちは豊かな自然に囲まれているが、普段の生活だけでは体験することのできない自然がまだまだたくさんある。この活動を通して、自然の豊かさだけではなく自然の中に潜む危険との付き合い方も学んでほしい。今後も地域のさまざまな方の協力を得ながら、子どもたちが残していきたいと思える自然を見せてあげたい」と話す。

 同事業では今後、サガリバナの観察やシュノーケリングなど合計7回の活動を予定している。

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