健康食品や化粧品の製造販売を手掛ける「ユーグレナ(東京都港区、出雲充社長)」が、石垣島の企業と共同で新商品開発に取り組む「ユーグレナ石垣ぬちぐすいプロジェクト」を始動する。
プロジェクト発信拠点のひとつ「ユーグレナ・ガーデン」(石垣市大川)
石垣市にユーグレナ生産の拠点を置く同社。同プロジェクトでは、同社が大量培養する微細藻類「ユーグレナ(ミドリムシ)」と石垣島のご当地グルメを合わせた商品を開発していく方針という。
現在、伊盛牧場(石垣市新川)直営の畜産物加工品店「ミルミル本舗」と開発した「ユーグレナジェラート」、宮城菓子店(石垣市石垣)と開発した「ユーグレナミルクちんすこう」、「那覇ベーカリー」(石垣市新栄町)と開発した「ユーグレナモカ」の3種類をラインアップする。商品は3月から随時島内や南ぬ島空港などで販売を始めていく。東京・原宿のカフェで提供されていた「石垣島さんさんカレー」も石垣島内のレストランのメニューに加える。
同社の広報担当者は、「ユーグレナは光合成で栄養素を作り出す植物としての特性を持ちながら、動物性タンパク質も含む。当社は現在、石垣島で生産したユーグレナやクロレラを活用した機能性食品や化粧品を販売しているほか、バイオ燃料に活用する研究も進めている」と話す。
今後、ご当地ビールや泡盛、八重山そばの素材にユーグレナを活用した商品開発も行っていくという。