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特別天然記念物カンムリワシのココ、リハビリ終え野生復帰へ

11月28日に放鳥されたカンムリワシのココ(環境省石垣自然保護館事務所提供)

11月28日に放鳥されたカンムリワシのココ(環境省石垣自然保護館事務所提供)

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 今年8月に路上で負傷し倒れていたところを保護され、治療とリハビリを受けていた国の特別天然記念物カンムリワシのココが11月28日、十分に体力を回復したとして石垣市平得県道211号線河原付近の畑で放鳥された。

 ココが保護されたのは2018(平成30)年8月30日。石垣市平得の県道87号線路上で発見され、たまよせ動物病院に搬送された。口内からの出血と脳にダメージを負っている症状が確認され、交通事故にあった可能性が高いと考えられる。動物病院での治療後、9月24日から市内の沖縄県傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア施設(やいま村ゲージ)に移してリハビリを行っていた。ココが保護されたのは今回で2度目。2009(平成21)年11月4日にも交通事故により救護され、同年12月9日野生復帰している。ココの左脚には数字の4が書かれた黒のカラーリングを装着しており、目撃した際には今後の保護活動に活用するデータ収集のため「カンムリワシリサーチ」への連絡を呼び掛けている。

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 環境省石垣自然保護官事務所によると、カンムリワシの個体数は石垣島と西表島でおよそ100羽ずつ。令和元年の石垣市におけるカンムリワシ交通事故数は7件。うち2件は野生復帰したが、5件は死亡に至っているという。西表島では交通事故2件、死亡0件。今後、冬から春にかけて成鳥の繁殖期を迎えるため、道路沿いで採餌するカンムリワシにより注意が必要だ。同所は、車を運転するドライバーが法定速度を守ってスピードを控えるとともに、朝や夕暮れなど視認性が悪い時間帯や見通しの悪いカーブ通過、野生動物の飛び出しに注意喚起している。傷病・死亡個体発見時には同事務所または市教育委員会文化財課への連絡を呼び掛けている。

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