パ・リーグ、クライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ第6戦が行われた10月19日、ロッテのキャンプ地である石垣島がCS制覇に沸いた。

　八重山限定公式ファンクラブ「1SHIGAKI（いしがき）26」と「千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会」は、島から声援を送ろうと石垣市役所での観戦会を開催。試合開始から大型スクリーンを設置して勝負の行方を見守った。

　石垣市出身の大嶺祐太投手が先発した18日の第5戦は、小さい子どももユニホーム姿で駆け付け、「大嶺頑張れ－」と声援。大嶺投手は2回降板となったが、その後のロッテの逆転劇に大歓声が起きた。

　勝負が決まる第6戦。石垣島はどしゃぶりの大雨だったが、市役所には多くの市民やファンが集まった。ロッテ先発の成瀬投手がストライク1つ、アウト1つを取る度に拍手が起こり、出塁すると「よしっ」という声。得点の場面では立ち上がって手をたたいた。そしてゲームセットとともに「やったー」と大拍手が起こり、1SHIGAKI26代表の大城文博さんの掛け声で、全員で万歳三唱した。

　一緒に観戦した中山義隆石垣市長は「きっと市民の応援も通じたと思う。この勢いで日本シリーズも勝ってもらいたい。まずは『おめでとうございます』と伝えたい」と話し、「石垣島で優勝パレードを」と期待を寄せる。大城さんは「感無量。まさにチームスローガンである『和』を感じる試合だった」と感想を話し、さらに「こうして市民が一緒になって勝利の瞬間を味わえたことがうれしい。日本シリーズも全員野球で、そして島も一つになって優勝できれば」と感激した様子だった。

　日本シリーズ進出で、千葉マリンスタジアムへの応援ツアーも計画する。