石垣・大濱信泉記念館で4月6日、ドキュメンタリー映画「うまれる」の試写会が行われた。上映は5月11日。

上映は5月11日の1日のみで、会場は大濱信泉記念館

　試写会を前に主催の坊野栄枝さんがあいさつし、「私はこの映画を見て、命のつながり、生きる意味の大切さを感じたが、人により感じ方はさまざまだと思う。協賛会社の協力を得て料金を大人800円に設定できた。当日は多くの人に足を運んでほしい」と来場を呼び掛けた。

　映画は、「子どもは親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに、命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人とのつながりを考えるドキュメンタリー作品。

　妊娠・出産・育児、流産・死産、不妊、障がいなど「うまれる」ということを幅広く捉えることで、親子関係やパートナーシップ、男性の役割、「生きる」ことを考え、感じられる内容になっている。

　上映中は涙をすする音も聞こえたが、前向きで明るいストーリー展開となっており、見終わった後は温かい空気に包まれた。

　上映後、視聴者アンケートでは、「愛のつながり、命のリレー、我が子の歩み、自分自身の生き方など、いろいろなメッセージが届いた」「学校で子供たちに見せたいと思った」「出産前の夫婦が見ると出産のイメージがわきやすいと思った」「子供がいるとか若いとか年をとっているとか関係なく、自分の生き方や考え方に何かしら影響を与えてくれると思う」などと感想が寄せられた。

　企画・監督・撮影は豪田トモさんで、ナレーションはつるの剛士さん。2010年に公開、「Yahoo!　2010年公開映画　レビューランキング」で3位にランクインした。104分。

　上映は5月11日の1日のみで、会場は大濱信泉記念館。上映開始時間は10時、13時、16時、19時。チケット購入が必要で「山田書店」「トラベラーズカフェ朔」「ブックスきょうはん」「TURKANAトゥルカナ」で販売中。料金は大人800円、小・中・高校生は500円。