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ANAインターコンチ石垣で追悼ライブ-宿泊客も鎮魂と復興への祈り込める

宿泊客も追悼と復興を願い心一つに

宿泊客も追悼と復興を願い心一つに

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 東日本大震災から3年を迎えた3月11日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣市真栄里)で「3.11メモリアルイベント」が開かれた。

キャンドルアートの展示も

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 IHG・ANAホテルズグループジャパン主催の同チャリティーイベント。東日本大震災の犠牲者への追悼と被災地の復興を支援するため、毎年全国のグループホテル合同で開催している。今年はロビー内でキャンドルアートを実施したほか、地元で継続的な震災復興支援「人魚の涙プロジェクト」を立ち上げ活動するシンガー・ソングライターの前花雄介さんを招き、島唄チャリティーライブを開いた。

 ライブは観客・スタッフ全員で黙とうをささげた後、前花さんが八重山を題材に制作したオリジナル曲「サガリバナ」「百の言葉」、八重山民謡「安里屋ユンタ」などを前津由喜美さんの三線、松野智憲さんのパーカッションとともに演奏。

 石垣島に伝わる明和大津波伝説をもとに楽曲化した「人魚の涙」の演奏に際して「3.11の後この曲は封印していたが、なぜ僕らの先祖がこの伝説を残してくれたのかを考え直し再度歌うことにした。242年前に壊滅的な被害を受けたこの島がここまで繁栄して幸せな日々があるということが、少しでも被災者の励みになれば」と話し、しっとりと歌い上げた。

 宿泊客らは「歌を通した先人のメッセージがとても心に響いた」「どんなに大きな災害も時間がたつと忘れがちだが、1年に1度でもこうして犠牲者のことを追悼し災害について考えることが自分自身にとっても重要なことだと感じた」「少額だが復興が少しでも進めばうれしい」とそれぞれ話し、募金箱に駆け寄る姿が見られた。

 この日集まった募金は4万867円。イベントを通して寄せられた義援金は、世界の自然・人為的災害被災地域の援助活動を行う「IHGシェルター・イン・ア・ストーム・プログラム」を通じ、東日本大震災の被災地へ送られる。

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